元転職コンサルタントが解説!
本当の
退職願と退職届の違いとは?
「退職願」と「退職届」のどちらを提出したら良いの?
メモ
厳密にどちらであるべき、というルールはないので、
退職交渉のプロとして主観を述べさせて頂きます。
本記事の内容
・退職願と退職届の違いについて
・退職願と退職届の使い分けについて
・退職交渉ってなに?どんなことをすればよい?
「退職願」と「退職届」の違い
ココがポイント
その名の通り、「願い出るのか(退職願)」、「届け出るのか(退職届)」が違います。
「退職願」の意味合い(翻訳)
退職願は、
「ご迷惑をおかけしますが、退職させていただけますか?よろしくお願いいたします。」
といった意味にも取れます。
「退職届」の意味合い(翻訳)
退職届は、
「退職の意思を固めております。退職手続きを進めていただきたいので、退職届を提出いたします。」
とも取れますね。
退職届の方が、退職願いより、
「退職の意思は固いですよ」とアピールできる強さもあります。
退職届で伝えられること
- 退職することは決定事項
- 引き留めても無駄です
退職願が退職届より「退職決定度が弱い」ものではありません。
ココに注意
雇用主は従業員の退職を拒否することはできません。
退職願だから受け取りを却下されたり、会社側が退職を拒否できるわけではありません。
そして、退職届が会社に対して失礼にあたるわけでもありません。
退職願と退職届の使い分け方法!どっちを提出したらよい?
ココがおすすめ
あなたの職場環境で決めよう!
「退職願」を提出した方が良い人
あなたの職場が、「退職の申し出を問題なく受け入れてくれる環境」であれば、「退職願」を提出しましょう。
私も退職を申し出た時は、「退職願」を提出しました。
退職願は、「日本人らしい」柔らかな雰囲気があります。
自我を強く伝えるより、和を重んじる文化です。
退職が揺らぎない気持ちであっても、
これまでお世話になった上司に対して「願い出る」気持ちで・・・とは日本人らしいですね。
「退職届」を提出した方が良い人
あなたの職場環境が、「退職を申し出た時、拒否されそうな場合や、会社から残留を説得させられる可能性がある」なら「退職届」が良いでしょう。
転職コンサルタント時代、「退職を伝えるのが怖い」と悩む求職者には、「退職届」を書くように伝えていました。
退職届でトラブル回避
退職の意思が硬いことを伝えて、引き止めを拒む意味がを込められています。
何度も申し上げますが、退職届だからといって、失礼に当たるわけではありません。
ココがダメ
もし、あなたが「退職届」を提出した時に、
上司があなたに対して「失礼だ」、「受け取らない」などという対応をした場合は、
あなたではなく、上司に非があります。
現職で、あなた以前に退職した人が、どのような対応をされたかを極秘調査してみましょう。
円満退社できていない人がいるなら「退職届」を選択することをおすすめします。
退職交渉について、退職交渉の方法
まず、退職交渉という言葉を使う前に、大切なことをお伝えします!
ココに注意
退職とは「交渉する」ものではありません。
退職とは、会社に申し出て「手続きをお願いする」だけです。
心に留めておいてください!
あなたの人生はあなたのものです。
決して、誰かがあなたに対して、労働を強要することはできません。
上司だろうと、社長だろうと、強要することはできません!
本来、退職交渉なんて言葉は存在してはいけません。申し出た段階で、退職手続きが始まるべきです。
しかし、あなたの上司にモラルや知識が欠如している場合、
あなたの気持ちを込めた「退職届」が上司のデスクで放置されたり、突き返されたりする可能性があります。
更には、退職日を引き延ばそうとしてきたり、年収アップをちらつかせてきたり、様々なトラブルが起こりうります。
退職届を提出する際に心に決めてほしいこと
- 退職は決定事項だ!という強い気持ち
- 誰にも、あなたを現職で働き続けることを強要できない
- あなたの仕事は、あなただけが決めることができる
- 「退職を申し出ることが失礼だ」と上司に言われたら、その人は常識がない人
退職届を提出して、退職が難航しそうなときの対応方法
直属の上司が退職届受け取りを拒否してきた場合
次の日に、もう一度同じ上司に退職届を提出しましょう。
それでも受け取り拒否された場合は、さらに上層部に提出しましょう!
上層部からも受け取り拒否された場合は、総務部や人事部に退職届を提出しましょう!
退職届は受け取ってもらえたが、たぶん上司のデスクにしまわれたままの場合
「退職手続きはどうなってますか?」と口頭で確認しましょう。
それでも、動いてもらえなかったら、メールで「退職手続きを進めてください」と伝えましょう!
※メールで送ることで証拠を残すことができます!
それでも、何の対応もしてもらえない場合は、
同じ内容の退職届を、上層部に再提出しましょう。
※退職日を変更する必要はありません。すでに退職日は上司に伝えてあるので引き伸ばしに屈する必要はありません。
退職届は受け取ってくれたが、何度も口頭で引き留めの交渉をしてくる場合
「退職の意志が固い」ことを根気強く伝える
おすすめテクニック
- のらりくらり、引き留めの言葉が響かないような、ゆるい雰囲気を出す!
- 「そーですねー」「いやー」「無理ですよー」などと、やわらかくかわし続ける。
- 強く言い放つのではなく、ゆるい雰囲気で、上司の言葉をかわし続ける!
上司に、「この人に何を言っても無駄だ」と諦めさせることが狙い!
退職届を提出したら、上司が転職先をしつこく聞いてきた場合
新しい職場を伝える必要はありません。
トラブルを招くことが考えられます。
同業他社に転職する場合、上司があなたの新しい会社に知り合いがいる可能性があります。
「退職者の悪い噂」を流したり、足を引っ張ろうとする人も存在します。
かわし方
- 「エージェントから転職先は絶対に言うな!ときつく言われている」と他責で逃げましょう!
- 現職と縁遠い会社に転職する場合、「転職先が決まっていない。」と伝えても良い
注意点として、「転職先が決まっていない」と伝えると、
転職先が決まるまで、退職するのやめといたら?と言われる可能性があります。
上司がどんな意図で、あなたの転職先を聞いているのか?を考えて、臨機応変に対処していきましょう
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退職届、退職願を提出に向けてのまとめ
「退職時に提出すべき書類」が決まっている会社も多いと思います。
「退職届」なのか「退職願」なのか。
「会社独自フォーマット」なのか。
会社独自フォーマットの提出義務があったとしても、まず最初は
直属の上司に「退職を申し出て」から諸手続きがはじまります。
申し出る際に、「退職届」や「退職願」を所持しておくことは、
その後トラブルになった際、あなたを守ることにも繋がります
ココがポイント
退職日を延ばそうと画策されたても、退職を申し出た日が証拠として存在していれば、退職することができます。※退職日より2週間前までに申し出る必要がある。というルールが決まっている会社が多い。
退職を申し出た後に、「正式フォーマットに記入して、書類を提出して」と言われるかもしれません。
もちろん、その場合は会社フォーマットに記入して再提出すればOKです。
退職をまず最初に上司に申し出ることと、手続き上の退職届の提出は意味が違います。
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