国の制度は活用すべき!
これが、失業を経験した私の強い気持ちです。
きちんと申請を行い、国から給付金をもらいましょう!
知るべき制度
失業手当(失業保険)
- 手続き場所:ハローワーク
失業というと、懲戒解雇になった時にだけにもらえるというイメージですが、違います!
自己都合退社でも失業手当は給付されます。(一定の条件あり)
さて、失業手当(失業保険)に関して詳しく説明していきます。
必要書類
- 雇用保険被保険者離職票(1)
- 雇用保険被保険者離職票(2)
- 印鑑
- 写真2枚(縦3cm×横2.5cm)
- 普通預金通帳(本人名義)
- マイナンバー確認証明書(マイナンバーカード、通知カード、住民票など)
- 本人確認証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
受給条件
- 失業状態であること
- 本人に働く意思、能力があること
- 求職活動を行うこと
- 離職日以前の2年間に被保険者期間が12カ月以上ある
受給できない場合
- 出産や育児、ケガ、病気などですぐに働けない状態であること
- 内定をもらっているが働き始めるまで期間が空いているから失業保険を受け取りたい
などの場合は、失業保険が受け取れない場合があります。
地元のハローワークに問い合わせて、自分の状況をきっちり伝えましょう。
偽って失業保険を受け取ると、不正受給となり処罰されます。
離職票とは(雇用保険被保険者離職票1.2)
雇用保険被保険者離職票は前職から受け取る必要があります。発行までには総務のさじ加減という部分はありますが、2週間程度では受け取れることが多いです。2週間を過ぎても郵送されない場合は前職に問い合わせましょう。
※雇用保険に加入していたことを証明する書類です。
どこのハローワークへ行くべきか
「自宅から一番近いハローワーク」ではありません。
現住所の管轄ハローワークへ行きましょう。失業保険の受け取りに関しての手続きは、管轄ハローワークのみで対応してもらえます。
書類が揃ったら、いち早くハローワークに行きましょう!
なぜなら、自己都合退職の場合、最初の失業手当が振り込まれるまで、申請から3〜4ヶ月はかかります。(会社都合退職の場合以外)
早めに失業手当を受け取る為にも、まずはハローワークへ行きましょう。
どのくらいの金額が支給されるの?
年齢や勤続年数、家族構成によっても変わりますが、現在所得(ボーナス除く)の80〜50%くらいです。
失業手当の支給金額計算サイトはこちら!
計算式は
失業手当=基本手当日額×所定給付日数
はて?ですよね!
基本手当日額とは
1日の支給額=離職前の6ヶ月間の給料の合計÷180
です。
給料の合計には、残業手当や役職手当、交通費も含みます。(ボーナスは含みません)
※ただし年齢による支給額の上限があります
- 〜29歳:6,755円
- 30〜44歳:7,705円
- 45〜59歳:8,260円
- 60〜64歳:7,087円
給付率は「81%以上、80%、50~80%、50%、49%以下」と5段階に分かれていて、賃金日額が高い人ほど給付率が下がります。
生活できる水準を考慮しているためですね。低所得者ほど手厚いサポートが受けられるということです。
※実際は細かい計算式がありますので、あくまでおおよその給付額算出にお使いください。
所定給付日数とは
失業手当を受け取ることができる日数のことです。
この日数を算出条件には「自己都合退職」か「会社都合退職」、年齢、雇用保険加入期間で変わります。
※自己都合退職で、雇用保険加入期間が1年未満の方は受給資格がありません。
失業手当受け取りの流れ
ハローワークで丁寧に説明してもらえるので安心してください。ここでは簡単に流れを予習しておきましょう。
1.ハローワークへ申請へ行く
2.失業手当受け取りに関する説明会に出席(日程は申請時に指示されます)
3.就職活動(※ハローワークで仕事検索など)
※申請から失業認定日までに就職活動必須回数が設定されている。数回の就職活動の必要があります。
とはいっても、ハローワークに設置されているパソコンで、求人検索するだけで「就職活動」となります。
4.失業認定日(ハローワークへ訪問)
※失業認定日は申請時に指示されます。
失業認定日は4週間に一度あります。支給日数に応じて認定回数は変わります。
※失業認定日は基本的に申請日から28日後ですが、地域によっては21日後を指定されることもあります。管轄ハローワークに確認しましょう。
5.失業手当が振り込まれる
通常、失業認定日より5営業日後程度で振り込まれます。
そしてまた、「3.」へ戻り繰り返します。
就業促進手当
失業手当受給期間中に就職が決まった際も、受給予定残金により、就業促進手当がもらえます。
その為にも、失業した段階でハローワークへ申請を行うことが大切です。失業手当を申請せずに、再就職手当を受け取ることはできません。
その他の失業手当に関する疑問
失業手当が振り込まれるまでや、給付中にアルバイトしても良い?
大丈夫です。金額をきちんと申請してその収入に応じた金額を調整して、手当を受け取ることができます。(収入を隠した場合は不正受給となり、厳しく処罰されます)
申請時の住所から引っ越した場合
新しい住所の管轄ハローワークにて手続きを行いましょう。
- 必要書類:印鑑
申請時の苗字が変更となった場合
管轄ハローワークに申請に行きましょう。同時に入金される銀行口座の変更も必要となります(氏名が一致している口座へのみ失業保険は入金可能なため)
- 必要書類:印鑑
- 銀行通帳(氏名が一致している)
- 身分証明書(免許証等で氏名変更が証明できるもの)
失業認定日の指定時間に間に合わない
認定日には指定日時(時間指定)があります。その時間に行けない方もいるかもしれませんが、ご安心ください。
基本的に当日営業時間内であれば、失業認定作業をしてもらえます。
念のため管轄ハローワークに事前に確認しておきましょう。
その他気をつけてほしいこと
退職時に受け取るべきもの
前もって知ってもらいたい理由は、退職後に会社に連絡して郵送してもらうのって気まずいです。退職前に総務部や人事部に申し出ましょう。
- 年金手帳
就業先に提出している場合は退職時に返却してもらいましょう。(自己保管の会社もありますので、その場合は必要ありません)
- 退職証明書
発行している会社としていない会社があります。もし取得できるならも受け取りましょう。国民年金や国民健康保険の減免時の申請に使えます。
- 源泉徴収票
次の会社に提出する必要があります。最終出勤日を終えて、退職日を迎え給与確定後に郵送でもらうことが多いです。ある程度時間がかかりますので、退職前に郵送タイミングを確認しましょう。
正確性を保つ調査の上記載しておりますが、誤りや制度改正がある可能性があります。予めご了承の上、参考になさってください。(2019年4月現在情報)管轄ハローワークへ訪問の上、正確な情報を手に入れるようにしてください。
その上で、ぜひ不安払拭のためにもご一読頂けますと幸いです。
失業手当の支給金額計算サイトはこちら!
以下のフォームに標準報酬月額をご記入頂き、おおよその支給金額を算出できるシステムとなっております。 標準報酬月額とは